BOSS SD-1 スーパー・オーバードライブ
その昔 BOSSに OD-1 というオーバードライブがあって、それは改版が重ねられOD-2、今はOD-3になっている。アーティストやギター雑誌の煽りのおかげでOD-1は今でも中古市場で人気のようだ。本機SD-1というのは昔のOD-1にトーンのコントロールが付いたという位置付けで、OD-1が在った当時からのロングセラー―BOSSによれば15年以上―モデルである。
回路的にはオペアンプの帰還にダイオードを入れたリミッティング・アンプで、そのダイオードは直列2個のものと1個のものを向きをかえてパラッてあるというもの。シンプルな構成で部品点数も少なく、クローンの自作を試みようとする人がいるのも肯ける。入手したものはVRがガリオームだった。Drive、Level用のVRは良くある定数だったのに対し、ToneのVRは 20kΩ Wカーブだった。なじみの部品屋ではサイズが極端に小さい20kWしか見つからなかったのでVRは交換していない。
また例によって双安定マルチバイブレータによるon/off回路はバイパスして、別に付加した回路でオルタネートスイッチで制御できるようにしている。バイパスしているのは制御部分のみで、FETによる電子アナログスイッチは活かしている。メカニカルスイッチを使って、いわゆる true bypass なんかにしようものなら切り替えノイズ必至だからだ。
実は、筆者は、子供の頃から今に至るまで、歪みモノは自作エフェクタ以外ほとんどつかったことがない(オーバードライブはCMOSのバッファをアナログ的に使ったものを使用している)。OD-1やSD-1に関しては周りで使っている人は何人もいたが、自分ではしっかりとは使っていない。今回初めて手中にしたわけで、では音はどうかというと、んー、歪みモノの薀蓄はウルサイ人が多いので、やめておきましょう :-)
BOSS SD-1 スーパー・オーバードライブ 資料 https://gyazo.com/7482d97fa766988ad7436a971bdb25b6